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医療事務として働くために役立つ資格・試験13選まとめ

マイナビキャリレーション編集部
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医療事務の仕事をするには資格が必要 - そんな風に考えている人も多いかもしれません。確かに医療事務に関連する資格が世の中にはあふれているため、「資格が必要」と思い込んでしまっても仕方がないでしょう。しかし医療事務は、医師や看護師などと異なり、無資格でも働くことができる職種です。それではなぜ、医療事務に関する資格が数多く存在するのでしょうか。本記事では、医療事務で働く人にとって、資格がどのような意味を持つのかを解説するとともに、医療事務に関係する13の主な資格をまとめてご紹介していきます。

目次

資格不要の医療事務で働くためにあえて資格を取るメリットとは
採用時や収入面でのメリットを生む医療事務関連の資格・試験
診療報酬請求事務能力認定試験
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)
医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)
医療事務検定試験
レセプト点検業務検定試験
医事コンピュータ技能検定試験
医療事務からキャリアの幅を広げるための資格
医療秘書技能検定試験
医療秘書技能認定試験
診療情報管理士
調剤事務管理士技能認定試験(調剤事務管理士)
調剤報酬請求事務専門士検定試験
ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク)
目的をもって資格を取得すれば、医療事務の資格も意味を持つ

資格不要の医療事務で働くためにあえて資格を取るメリットとは

現在、日本には数十種類以上もの「医療事務に関連する資格」が存在しています。しかし、そもそも医療事務という仕事に就くために資格は必要ありません。医療事務関連の資格はすべて民間の資格であり、仕事に就くための必須条件ではないのです。事実、医療現場で働く人や医療機関の採用担当者にたずねてみると「資格よりも経験が大切」と答えることがほとんど。

ではなぜ、数多くの医療事務に関連する資格が存在しているのでしょうか。理由は簡単です。資格があるからといって仕事に就けるわけではないものの、医療事務関連の資格を取得することによって得られるメリットは確実に存在するからです。

医療事務関連の資格を取ることで得られるメリット

  1. 経験不足を補いための、知識・意欲を証明できる
  2. 医療機関、資格によっては収入面で優遇されることがある
  3. 知識を体系的に学ぶことでスキルアップ・キャリアアップに役立つ

医療事務関連の資格を取得する大きなメリットといえるのが、未経験者が医療事務への転職・就職を考える際に、「経験不足を補う材料となる」という点です。前述したように、医療事務の採用では、経験者が優遇される傾向があります。これは、医療事務の主な仕事である、レセプト(診療報酬明細書)作成や患者さんへの応対に、医療保険制度や法令、病気、薬などについての専門的な知識や、医療事務独特のスキルが必要になるからです。

しかし、採用時に実務経験ばかりを重視されると、未経験者はいつまでたっても医療事務の仕事をすることができません。そこで味方になってくれるのが資格です。資格は医療事務の現場で必要とされる最低限の知識・スキルを保証してくれるものとなります。さらに重要なのは、医療事務という仕事に対する意欲を形にして示すことができるということ。もし、あなたが採用する側の人間だったらと考えてみましょう。転職・就職をするために事前に医療事務についての勉強をしてきた人と、資格は不要だからといってなんの事前準備もしていない人を比べたとき、どちらに医療事務という仕事に対する真摯な姿勢や意欲を感じるでしょうか。

未経験で医療事務にチャレンジする場合、経験者と戦うための最大の武器は仕事に対する姿勢や意欲です。資格はそれを具体的に示すためのツールとして利用できるのです。

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また、医療事務の資格は、働き始めてからもメリットをもたらすことがあります。医療機関や資格の種類によっては、資格手当といった形で「収入面で優遇される」ことがあるからです。医療事務は他の事務職に比べて、給料が安くなってしまうことが多々あります。給料が安ければどんなに魅力的な仕事であっても長く続けることは難しいでしょう。あらゆる医療機関・資格で収入増が望めるわけではありませんが、「医療事務という仕事を長く、気持ちよく続けるため」という意味でも資格の取得は有効に働く可能性があります。

さらには、「スキルアップ・キャリアップの可能性を広げてくれる」という点も、医療事務関連の資格取得から得られるメリットといえるでしょう。例えば小さなクリニックで長く働いていると、毎日が単調な仕事の繰り返しになってしまう場合があります。逆に大きな病院で働くと、仕事が細分化され過ぎていて、医療事務のごく一部分の仕事しか担当できないケースもあります。すると、自分自身の知識やスキルが劣化してしまったり、ごく一部に限定されてしまったりする危険性があるのです。これは自分の可能性を狭めてしまうことにほかなりません。

そこでチャレンジしたいのが資格の取得です。資格を取るためには医療事務に関する最新の知識を体系的に勉強する必要があります。資格の勉強をすることで、自然と知識やスキルがアップデートされるほか、毎日の仕事では触れることができない業務に関しても知識・スキルのレベルアップを図ることができるのです。「医療秘書」や「診療情報管理」、さらには「調剤事務」「介護事務」といった、医療事務に近い仕事の資格を取得することで、将来のキャリアの幅を広げることもできます。

採用時や収入面でのメリットを生む医療事務関連の資格・試験

ここからは、医療事務関連の資格を一挙に紹介していきます。

まずは、医療事務の仕事に直接関係のある資格から。以下で紹介する資格では、基本的に医療保険制度、関連法令、レセプト業務といった、医療事務の仕事全般に関する知識やスキルが問われることになります。難易度や特色を詳しく紹介しているので、自分の知識レベルや学びたい内容に合わせて受験を検討するといいでしょう。

診療報酬請求事務能力認定試験

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数ある医療事務関連の資格の中で、医療現場における評価がもっとも高いといわれているのが、「診療報酬請求事務能力試験」です。この資格を持つことによって採用や給与面で優遇されるケースも珍しくなく、未経験で医療事務の仕事に就きたい人や転職・就職後にスキルアップ、収入アップを目指す人には最適の資格といえそうです。

事実、公益財団法人 日本医療保険事務協会が2015年に行った調査によると、専門学校などの92.3%が「資格が評価されている」と回答しています。また、2016年4月に通信教育事業を運営する株式会社フォーサイトが、医師(院長、開業医)、医療事務員(役職あり)に対して「医療事務従事者に持っていて欲しい・合格して欲しいと思う資格・試験はありますか」という調査をしたところ、第1位が診療報酬請求事務能力試験となりました。

ただし、求められる知識・スキルの水準は高く、医科の合格率は29.9%、歯科の合格率は38.3%(2017年7月実績)と、医療事務関連の資格・試験では最高レベルの難易度となっています。しっかりと勉強をしてから受験に臨む必要があるでしょう。

学科試験では、「医療保険制度・公費負担医療制度の概要」「診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識」「医療関係法規の基礎知識」といった幅広い分野から出題されますが、中心となるのは、やはり診療報酬の算定に関する問題です。また、実技試験ではレセプトを実際に作成しなければなりません。

診療報酬請求事務能力認定試験

  • 難易度:★★★★★
  • 主催/運営:公益財団法人 日本医療保険事務協会
  • 受験料:7,500円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年2回(7月、12月)
  • 試験時間:180分
  • 合格率:[医科] 29.9%、[歯科] 38.3%(2017年7月実績)
  • 合格基準:
    [医科] 学科100点満点中60点以上/実技100点満点中80点以上(2017年7月実績)
    [歯科] 学科100点満点中80点以上/実技90点満点中80点以上(2017年7月実績)

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

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受験者数が非常に多く、医療事務に関係する資格の中でもっとも認知度が高いとされているのが「医療事務技能審査試験」です。この試験に合格すると「メディカルクラーク」という称号を得られ、診療報酬請求事務や窓口業務などの医療事務全般に関する知識・スキルを持っていることをアピールすることができます。合格率は67.2%(2014年度実績)となっており、難易度もさほど高くありません。未経験から医療事務にチャレンジするときに資格取得を検討するなら、第一候補とするといいでしょう。

試験は学科と実技I、実技IIに分かれており、学科では「医療保険制度」「高齢者医療制度」「医事法規一般」などといった、制度・法令に関する知識が問われます。実技Iでは、患者さんからの質問・クレーム、院内コミュニケーションといったコミュニケーションに関する問題が出題され、実技IIはレセプト点検の試験となっています。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

  • 難易度:★★★☆☆
  • 主催/運営: 一般財団法人 日本医療教育財団
  • 受験料:7,500円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年12回(毎月)
  • 試験時間:学科 60分、実技I 50分、実技II 70分
  • 合格率:67.2%(2014年度実績)
  • 合格基準:
    学科試験および実技試験I・II、すべての得点率が70%に達した時点で合格となる(3科目すべてを受験したうえで、得点率70%に達した科目は、6ヶ月間に限り受験免除)

医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)

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診療報酬請求事務や窓口業務などの医療事務全般の知識・スキルを持っていることを証明してくれるのが、「医療事務管理士技能認定試験」です。合格すると「医療事務管理士」という称号を得ることができます。主催・運営者の株式会社技能認定振興協会は、1969年に日本で初めての「医療事務従事者の技能を認定する試験機関」として設立された団体であり、信頼感が高いのも魅力です。

学科試験は「法規」「保険請求事務」「医学一般」の3分野から出題され、医療保険制度・公費負担医療制度についての知識をはじめ、診療報酬の算定や臓器・生理機能・傷病などについての知識が求められます。実技試験の課題は、レセプト点検と外来・入院のレセプト作成です。合格率は医科で57.5%、歯科で71.5%。医科の難易度がやや高いものの、しっかりとした事前準備をしておけば突破は可能です。

また、IBT試験を採用しているのも医療事務管理士技能認定試験の大きなメリット。インターネット環境さえあればどこからでも受験することができます。手軽さという意味でも、未経験の人が医療事務にチャレンジする際に有用な資格といえるでしょう。

医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)

  • 主催/運営:株式会社技能認定振興協会
  • 受験料:7,500円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年6回(奇数月の第4土曜日)
  • 試験時間:学科 60分、実技180分
  • 合格率:[医科] 57.5%、[歯科] 71.5%(2017年11月実績)
  • 合格基準:
    [学科] 100点満点中70点以上
    [実技] 点検・作成の各問題で得点率50%以上のかつ、3問の合計で得点率70%以上

医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)

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診療報酬請求事務を行うために必要な一定の能力を持っていることを証明できる資格が「医療情報実務能力検定試験」です。2級と1級があり、合格すると「医療事務実務士」の称号が付与されます。診療報酬請求に関する知識やスキルを問われるという面では、診療報酬請求事務能力試験と同じ意味合いを持つのですが、難易度はこの資格のほうが低くなっています。未経験からチャレンジするのであれば、こちらのほうがおすすめかもしれません。

試験には、学科と明細書作成の2つの分野の試験を、在宅で受験するシステムが採用されています。学科試験では2級で「医療保険制度・公費負担制度」「保険医療機関・療養担当規則」「診療報酬・薬価基準・材料価格基準」などの基礎知識に関する問題が出題され、1級ではその応用が出題範囲。明細書作成はレセプトを作成する試験で、2級は外来のレセプトが2問、入院のレセプトが1問、1級は入院のレセプトが3問出題されます。

医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)

  • 難易度:★★★☆☆〜★★★★☆
  • 主催/運営: 特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会
  • 受験料:[2級] 7,700円、[1級] 8,700円
  • 受験資格:
    [2級] 特になし、[1級] 2級合格者(2級との併願受験可能)
    ※2018年4月より一般受験の受付けが終了となり、以降は指定校における団体受験のみとなる
  • 実施時期:年4回(3月、7月、9月、12月) ※3月、9月は2級のみ実施
  • 試験時間:−
  • 合格率:[2級] 61.7%、[1級] 54.2%
  • 合格基準:
    実施回ごとの受験者の偏差値55以上、または正答率80%を合格基準として学科、実技ともに判定

医療事務検定試験

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診療報酬算定や医療保険制度に関する一般的な知識を習得したことを示すことができる試験です。試験に合格すると、履歴書には「日本医療事務協会主催 医療事務検定試験 合格」と記載することができます。試験が毎月行われているほか、合格率も88.4%(2017年4月実績)と高く、未経験の人でもチャレンジしやすいのが魅力。試験を主催・運営している日本医療事務協会は、昭和50年に医療事務講座などの短期講座の運営や医療事務代行業を目的として設立された団体です

医療事務検定試験

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 主催/運営:日本医療事務協会
  • 受験料:7,560円
  • 受験資格:一定以上の医療事務に関する知識を有する人(受験可否に影響はないが、知識レベルを把握するための課題の提出が必要)
  • 実施時期:毎月第4日曜日
  • 試験時間:120分
  • 合格率:88.4%(2017年4月実績)
  • 合格基準:非公開

レセプト点検業務検定試験

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医療事務のもっとも重要な仕事ともいえるレセプト点検に特化した検定試験で、国の職業訓練などでも実施されています。合格には、傷病名と診療行為・薬の整合性のチェックなどといった実践的なスキルが求められます。受験時には資料の持ち込みが可能なので暗記は不要。試験に合格すると、履歴書に、「日本医療事務協会主催 レセプト点検業務技能検定試験 合格」と記載可能になります。合格率は84.6%(2017年4月実績)と高めなので、他のより総合的な医療事務の資格とあわせて受験してもいいでしょう。ただし、個人受験の場合は認定講座の受講が必要となります。

レセプト点検業務検定試験

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 主催/運営:日本医療事務協会
  • 受験料:6,480円
  • 受験資格:
    日本医療事務協会が認定するレセプト講座の修了者、もしくは受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学など
  • 実施時期:年12回(毎月)
  • 試験時間:90分
  • 合格率:84.6%(2017年4月実績)
  • 合格基準:非公開

医事コンピュータ技能検定試験

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現在、ほとんどの医療機関ではレセプトコンピューター(レセコン)を使って、レセプト業務が行われています。また、会計業務もほとんどがコンピューターを使用したものです。「医事コンピュータ技能検定試験」は、一般的な医療事務の知識・スキルに加えて、レセプトコンピューターの使用法を代表とするITスキルを問う試験。医療現場ですぐに役立つ実践的な試験といえそうです。1996年に開始され、現在では年間6,000人以上が受験しています。

出題領域は「I 医療事務」「II コンピュータ関連知識」「III 実技(オペレーション)」に分かれており、III 実技(オペレーション)では、実際にレセプトコンピューターを使用してカルテ、伝票、レセプトなどの作成を行います。

医事コンピュータ技能検定試験

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 主催/運営:一般社団法人 医療秘書教育全国協議会
  • 受験料:[3級] 6,400円、[2級] 7,500円、[準1級] 8,600円、[2・3級併願] 13,900円、[準1・2級併願] 16,100円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年2回(6月、11月)
  • 試験時間:−
  • 合格率:[3級] 78.4%、[2級] 70.7%、[準1級] 72.4%(2017年6月実績)
  • 合格基準:
    領域I(医療事務)、領域II(コンピューター関連知識)、領域III(実技(オペレーション))の各領域の正答率がすべて60%以上

医療事務からキャリアの幅を広げるための資格

続いて紹介するのは、医療機関でのキャリアの幅を広げたい人や医療事務に類似した仕事にキャリアチェンジをしたい人に向いている資格です。前者としては「医療秘書」「診療情報管理士」に関連する資格をピックアップしました。後者については、保険調剤薬局や介護サービス事業所・施設で、調剤報酬請求、介護報酬請求などを行う「調剤事務」「介護事務」に関連する資格を紹介しています。

医療秘書技能検定試験

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医療秘書は、事務的な側面から医師の仕事をサポートする仕事です。そのため、医療法規や医療用語はもちろん、ビジネスマナーや経営に関する知識も求められます。「医療秘書技能検定試験」は、その名のとおり医療秘書として必要なスキルを保持しているかが試される試験。3級、2級、準1級、1級の4段階があり、難易度は大きく異なります。合格するためには、自分の知識レベルにあった級選びが必須となるでしょう。出題領域の中に領域III(医療事務(レセプト作成、診療報酬点数表の理解))があるので、医療事務で培った経験をしっかりと活かすことができます。

医療秘書技能検定試験

  • 難易度:★★☆☆☆〜★★★★★
  • 主催/運営:一般社団法人 医療秘書教育全国協議会
  • 受験料:[3級] 4,000円、[2級] 5,100円、[準1級] 5,800円、[1級] 6,500円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年2回(6月、11月)
  • 試験時間:−
  • 合格率:[3級] 73.3%、[2級] 51.0%、[準1級] 31.1%、[1級] 25.0%
  • 合格基準:
    領域I(医療秘書実務、医療機関の組織・運営、医療関連法規)、領域II(医学的基礎知識、医療関連知識)、領域III(医療事務(レセプト作成、診療報酬点数表の理解))、各100点満点の試験で3領域の合計得点が180点以上かつ、各領域の正答率がすべて60%以上

医療秘書技能認定試験

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「医療秘書技能認定試験」は、秘書実務に関する能力を強く求められる試験です。試験科目は学科と実技に分かれており、学科は「受付・案内業務」「医療コスト計算」「医学知識・用語」「秘書実務・感性」「社会・組織関係」の領域から出題されます。「秘書実務・感性」「社会・組織関係」という出題領域は、医療秘書の資格ならではといえるでしょう。実技では、医療機関における患者さん、お客さんに対する接遇のマナーが審査されます。合格率は88.3%と非常に高くなっているのですが、受験するためには定められた医療秘書教育課程を履修している必要があります。

医療秘書技能認定試験

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 主催/運営:一般財団法人 日本医療教育財団
  • 受験料:5,000円
  • 受験資格:
    教育機関等が行う教育訓練のうち、認定委員会が認定規程により定める「医療秘書技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合する医療秘書教育課程を履修した人
  • 実施時期:年2回(2月、8月)
  • 試験時間:180分
  • 合格率:88.3%(2014年度実績)
  • 合格基準:学科試験および実技試験の各得点率が70%以上

診療情報管理士

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医療機関に存在する診療情報の適切な管理・運用を実現することで、医療の質の向上を図るのが「診療情報管理業務」という仕事です。具体的には、カルテそのものの分類・管理・保存、カルテに記載されている診療情報の収集・データベース化、分析といった業務を行います。「診療情報管理士」は、この診療情報管理業務に必要な知識・スキルを身に付けていることを証明する資格です。ただし、医療事務関連の資格と同様に診療情報管理士も民間の資格であり、資格がなければ診療管理業務を行うことができないというわけではありません。

認定試験は、医学的な知識が求められる「基礎分野」、統計学や情報管理の知識が求められる「専門分野」、ICDコーディング(カルテに記載されている病名を「国際疾病分類」に基づいて分類する仕事)のスキルなどが問われる「分類分野」で構成されており、合格するには幅広い知識としっかりとした受験対策が必要。そのため、受験資格として、「一般社団法人 日本病院会診療情報管理士通信教育を修了した人、または同会の指定大学および指定専門学校で指定単位を修得し、卒業した人」という制限が設けられています。

診療情報管理士

  • 難易度:★★★★★
  • 主催/運営:一般社団法人 日本病院会
  • 受験料:10,000円(認定料:30,000円)
  • 受験資格:
    一般社団法人 日本病院会診療情報管理士通信教育を修了した人、または同会の指定大学および指定専門学校で指定単位を修得し、卒業した人
  • 実施時期:年1回(2月予定)
  • 試験時間:−
  • 合格率:44.5%(2017年2月実績)
  • 合格基準:−

調剤事務管理士技能認定試験(調剤事務管理士)

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保険調剤薬局での受付・会計やレセプト業務(調剤報酬請求)に関する知識・スキルを証明するための試験で、合格すると「調剤事務管理士」の称号を得ることができます。学科試験はマークシート形式で、法規、保険請求事務、薬の基礎知識の3分野から出題。実技試験では、レセプト点検の問題が1問とレセプト作成の問題が2問出題されます。合格率は68.0%(2017年11月実績)となっており、それほど難しい試験ではありません。調剤薬局の事務職に就きたい人は積極的に受験してみてもいいでしょう。

調剤事務管理士技能認定試験(調剤事務管理士)

  • 難易度:★★★☆☆
  • 主催/運営:株式会社技能認定振興協会
  • 受験料:6,500円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年6回(奇数月の第4土曜日)
  • 試験時間:120分
  • 合格率:68.0%(2017年11月実績)
  • 合格基準:
    [学科] 100点満点中70点以上
    [実技] 点検・作成の各問題で得点率50%以上のかつ、3問の合計で得点率70%以上

調剤報酬請求事務専門士検定試験

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医療保険制度、調剤関連法規や調剤報酬の算定・請求実務についての知識・スキルが問われる試験です。最新知識の習得と有資格者のスキルレベル維持を実現するために、2年に一度の更新制度が設けられているのが特徴。試験は新入社員レベルの3級、中堅社員レベルの2級、教育者・リーダーレベルの1級に分かれており、未経験の人は3級から受験してみるのがおすすめ。転職・就職後に2級、1級とレベルアップを図っていけばいいでしょう。

調剤報酬請求事務専門士検定試験

  • 主催/運営:一般社団法人 専門士検定協会
  • 会場受験料:[3級] 5,184円、[2級] 5,184円、[1級] 6,264円、[2・3級併願] 9,828円、[1・2級併願] 10,908円
  • 通信受験料:[3級] 8,424円、[2級] 9,504円、[2・3級併願] 17,388円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年2回(7月、12月)
  • 試験時間:学科 60分、実技 60分
  • 合格率:−
  • 合格基準:−

ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク)

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介護サービス事業所や介護施設で、受付けやレセプト業務(介護報酬請求)の仕事をする職種を一般に「介護事務」といいます。「ケアクラーク技能認定試験」は、介護報酬請求業務や介護保険法、介護技術に関する知識・スキルが問われる試験で、合格すると「ケアクラーク」という称号が与えられます。

試験内容は学科と実技に分かれており、学科では「社会福祉」「老人福祉」「介護技術・障害形態別介護技術」「リハビリテーション」といった専門的な分野のほかに、「人間関係(コミュニケーション)」「高齢者・障害者の心理」といった、被介護者とのより良い関係性構築を目的とした分野からも出題されます。実技試験では、「居宅サービス介護給付費明細書の作成」「施設サービス等介護給付費明細書の作成」が課題となります。

ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク)

  • 主催/運営:一般財団法人 日本医療教育財団
  • 難易度:★★★☆☆
  • 受験料:6,700円
  • 受験資格:特になし
  • 実施時期:年6回(2月、4月、6月、8月、10月、12月)
  • 試験時間:学科 50分、実技 60分
  • 合格率:64.4%(2014年度実績)
  • 合格基準:学科試験および実技試験の各得点率が70%以上

目的をもって資格を取得すれば、医療事務の資格も意味を持つ

いかがでしたでしょうか。長文になりましたが、医療事務に関連する様々な資格をご紹介しました。

冒頭で書いたように、医療事務の仕事に就くために、必ずしも資格が必要というわけではありません。中には「わざわざ資格を取るのは無駄でしかない」という考え方をする人もいるでしょう。しかし、「できるだけ早く病院やクリニックで戦力なりたい」「採用時に医療事務の仕事に対する熱意を伝えたい」「スキルアップ・キャリアアップを実現したい」と考えているなら、資格取得が無駄になることはないと考えます。興味がある、学びたいと思ったのなら、その瞬間が成長のチャンスです。積極的に学び、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

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マイナビキャリレーション編集部

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