【すぐに使える例文つき】人事事務の自己PR作成のポイントと手順を解説

人事事務への転職を考えているものの、自己PRをどう書いたらよいかわからないという方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、人事事務の仕事内容や平均年収と合わせて、転職の際、採用担当者に刺さる自己PRを作成するための手順や3つのポイント、すぐに使える自己PRの例文を解説します。
目次
人事事務の仕事内容と平均年収
自己PRを作成する前に、まず人事事務の仕事内容を把握しておきましょう。どんな業務を行うのかをあらかじめ理解しておけば、採用担当者がどんなスキルや経験がある人を評価するかがわかります。
人事事務とは人事部が担当する採用・労務管理・給与などの業務をサポートする仕事です。具体的には以下のような業務を行います。
- 人事企画業務
- 採用・雇用業務
- 入社・退社手続き
- 給与計算・支払い
- 社員情報の管理
- 社員の相談
- 研修(教育・育成)
- 制度・環境の整備
- 電話・メール・来客応対
人事事務の仕事は労務管理に関わるものが中心となりますが、一般事務と同じように備品の管理・発注や郵便物の発送・仕分けなどを行うこともあります。
人事事務の平均年収は約404万円となっています(2024年11月マイナビキャリレーション調べ)。ただし、スキルや経験、社会保険労務士などの国家資格の保有、キャリア次第ではそれ以上の年収を得ることも可能でしょう。
人事事務の自己PRを作る手順

希望の企業に採用されるためには、採用担当者に刺さる魅力的な自己PRが不可欠です。ここでは自分の強みを効果的にアピールできる自己PRを作成するための手順をご紹介します。
手順1自分のスキルや経験の棚卸し・自己分析をする
魅力的な自己PR文を作るためには、まず自分のスキルやこれまでの経験の棚卸しを行いましょう。棚卸しをする際には、前職で「何をしたのか」「何を身に付けたのか」「どんな結果を出せたのか」に焦点を当てて具体的に書き出すことが大切です。こうすることで自分の得意な分野や強み、仕事との取り組み方が自然と見えてきます。
これまで事務職に携わったことがなくても、ビジネスマナーを心得た電話やメールの経験、細かい作業を正確に行える力など、人事事務の仕事に役立ちそうなスキルや経験があれば書き出し整理してみてください。
手順2応募先で役立つことをまとめる
次に、応募先の人事事務の仕事に役立つスキルや経験をまとめます。たとえば、大手企業では労務管理や給与計算の正確さ、法律に関する知識が重視されることがあります。一方で、中小企業では柔軟な対応力やスピード感、幅広い業務を1人でこなす能力が求められます。
応募先の企業に合わせた経験やスキルを整理し、それに基づいて人事事務として貢献できることをアピールする自己PRを作成しましょう。
手順3何度も読み返したりフィードバックをもらいながら添削する
自己PR文を作成したら、まずは何度も読み返してみましょう。また、他の人からフィードバックをもらうことも非常に効果的です。第三者の視点でアドバイスをもらうことで、よりわかりやすく、説得力のある自己PR文になります。
人事事務への転職|自己PRで重視されるポイント3つ
人事事務への転職を成功させるために、自己PRで企業の採用担当者がチェックしているポイントをおさえておくことも重要です。
人事事務に必要なスキル・知識を持っているか
人事事務に必要なスキル・知識は以下の通りです。
人事事務に求める8つのスキル
- コミュニケーションスキル
- PCスキル
- 作業の正確性・スピード
- スケジュール管理能力
- 臨機応変な対応
- 労働関係や社会保障関連の法令の知識
- 給与計算に関する知識
- モラルやコンプライアンスに関する知識
人事事務に必要不可欠なスキルとして、コミュニケーションスキル、Word(ワード)やExcel(エクセル)などを使いこなせるパソコンスキル、資料作成スキル、そして労務管理や給与計算の知識が挙げられます。
また、社会保険・労働保険に関する手続きなどを滞りなく進められるスケジュール管理能力や臨機応変に対応できる柔軟性も欠かせません。
他にも関連する法律の知識や給与計算に関する知識に加え、人事は機密性の高い情報を扱うため高いモラルやコンプランスの意識も必要です。
こういったスキルや知識は人事事務として働くのであれば身に付けておきたいものばかりです。保有しているスキルがあればしっかり自己PR内でアピールしましょう。
人事事務としての経験や関連する経験があるか
人事事務の経験があると、当然大きな強みになります。もし勤怠管理や給与計算のサポートをしていた経験があれば、直接的な人事事務経験としてアピール可能です。
経験がない場合でも、関連する経験があれば十分にアピールできます。たとえば、事務職や営業職での電話対応や書類作成、スケジュール管理などの業務経験は、人事事務に役立つスキルとして活用できます。
業務に役立つ資格を保有しているか
人事事務に必要な資格はありませんが、持っていることで採用時に評価される資格もあります。
人事事務の業務に役立つ4つの資格
- MOS(Microsoft Office Specialist/マイクロソフト オフィススペシャリスト)
- 日商PC検定
- 秘書検定
- 人事総務検定
WordやExcelなどOffice製品のスキルレベルを証明できる「MOS」や「日商PC検定」のほか、ビジネスパーソンの基本的なビジネスマナーや常識、人間力を証明できる「秘書検定」の資格があれば高い評価に繋がるでしょう。
また、人事や総務の仕事をするうえで、「人事総務検定」の資格は大きな武器となります。上記の資格をまだ取得しておらず、現在勉強している場合はその点についてもアピールしましょう。
すぐ使える人事事務のポイント別自己PRの例文

ここまで人事事務への転職時に役立つ自己PRの作成手順と、採用担当者が重視するポイントを解説してきました。ここでは、そのポイントを踏まえて具体的に経験者・未経験者別に人事事務の自己PRの例文を紹介します。
経験者向け/コミュニケーションスキルをアピールした例文
私の強みはどんな年齢・立場・状況の人とも打ち解けて、よい関係を築けるコミュニケーションスキルです。これまで外国人社員も多く在籍する商社の人事事務として5年間働いてきました。日本人社員はもちろんのこと、留学経験で得た英語スキルを生かして外国人社員の話にもしっかり耳を傾け、社員がより仕事にやりがいを感じ、満足度が高くなるように尽力してきました。
外国人社員も多い貴社の人事業務において、これらのスキルや経験を生かして貴社の発展に貢献したいと考えています。
経験者向け/人事事務を続ける熱意をアピールした例文
私は、人事事務という仕事に対して深い使命感を持っており、社員が安心して働ける環境を提供することに強い熱意を注いでいます。前職では、新入社員研修の企画・運営や、社員のメンタルサポートを担当し、社員とのコミュニケーションを大切にしてきました。時には、親身になって相談に乗り、問題解決を図ることで社員の退職を引き留めたこともあります。このように、社員の心のケアを通じて企業の成長にも寄与できることにやりがいを感じています。
貴社でも、この経験と熱意を生かし、社員がよりよい環境で働けるようサポートし、職場全体の活気や生産性向上にも貢献したいと考えています。社員一人ひとりが心地よく働ける職場づくりに尽力し、貴社の発展に貢献できることを楽しみにしています。
未経験者向け/人事事務に必要なスキルを持っていることをアピールした例文
私の一番の強みはパソコンスキルです。前職ではWordやExcelだけでなくPowerPointを使った業務を主に任されており、作業の正確性や速さ、クオリティは社内でも評価されていました。また、来客対応も任されており、臨機応変な対応にも自信があります。
人事事務の経験はありませんが、貴社ではこれまでに培ったパソコンスキル、接客スキル、対応力を生かしつつ、柔軟性を持って貢献したいと思っています。
未経験者向け/仕事に役立つ資格を持っていることをアピールした例文
私の強みは人事に関する専門知識です。前職では経理を担当していましたが、仕事を行っているうちに人事にも関心を持つようになりました。また、人事の仕事に関する知識や理解を深めるために、「人事総務検定」の資格も取得しました。
私は人事事務未経験ですが、前職で身に付けた経理の専門知識、資格取得で身に付けた人事の知識を生かして、貴社の成長に貢献していきたいと考えています。
人事事務への転職をマイナビキャリレーションがお手伝い
希望の企業への転職を成功させるためには、採用担当者の興味や関心を引く自己PRの作成が欠かせません。人事事務として転職を成功させるには、採用担当者が自己PRで重視する3つのポイント「1人事事務に必要なスキルを持っているか2人事事務としての経験や関連する経験があるか3業務に役立つ資格を保有しているか」を自己PR文を作るときに意識して書くことが重要です。大事なポイントをおさえつつ、論理的でわかりやすい文章にすることで訴求力の高い自己PR文を作ることができます。
人事事務への転職を考えている方はマイナビキャリレーションへご相談ください。事務職未経験の方に向け、必須スキルを身に付けるための研修や実践的なシミュレーション研修で転職をサポートいたします。
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