事務職の仕事にやりがいを感じる点は?仕事の魅力や目指し方についても解説

事務職への転職について情報収集していると、「事務職はやりがいがない」という口コミや体験談に出会うことがあります。残業が少なくワークライフバランスがとりやすいなど魅力が多い事務職ですが、実際に働いている人は「やりがい」についてどう感じているのでしょうか。
この記事では、マイナビキャリレーションのキャリアアドバイザーが、実際に事務職として働いている人の体験談をもとに、事務職のやりがいについて解説していきます。
事務職のやりがい
事務職として働いている人が感じている主なやりがいは、誰かのサポートを通して会社に貢献できることです。事務職は、営業や企画など成果が目に見える形であらわれる職種とはちがい、基本的に裏方です。自分が前面に出なくても、縁の下の力持ちとして活躍することに喜びを感じられる人は、事務職の仕事にやりがいを感じられるでしょう。
事務職のやりがいについて、5つの例をご紹介します。
1社内外で人のサポートができる
事務職の業務は、ほかの社員のサポートや、取引先など社外の人のサポートが中心です。チームの一員として書類作成やデータ入力などのオフィス業務を担うほか、電話や来訪者への応対など、社外の人に対する窓口を担う場合もあります。
仕事がスムーズに回るように環境整備をしたり、相手のニーズをつかんで手助けをしたりするのが得意な人は、事務職に向いています。自分のサポートによって相手が助かる、ということがやりがいになるでしょう。
2サポートした人から感謝をもらえる
サポートした相手からの感謝の言葉も、事務職の仕事のやりがいの1つです。事務職は、誰かの業務負荷軽減や、スムーズな業務遂行に繫がるようなサポートを行うことで、「ありがとう」「助かったよ」など相手から感謝の言葉をもらえる機会が多くあります。
感謝の言葉によって、相手の仕事の成果にあなたも貢献したことが実感でき、誇りを感じられるでしょう。
3会社の中で「いないと困る」人材になれる
業務の中で社内外のさまざまな人をサポートする事務職は、組織の中で常に「頼りにされる」存在です。幅広い業務をサポートしたり、問い合わせを受ける窓口になったりすることで、事務職のもとに情報やノウハウが集まり、質問や頼まれごとをする機会も増えていきます。
さまざまな人から頼りにされ、「〇〇さんがいないと困る」という存在になれることも、事務職の仕事のやりがいに繫がっています。
4工夫次第で業務効率化に繫がる
事務職の仕事は一定のルールやマニュアルに沿って行うルーティンワークが中心のため、提案や改善の余地が少ないように見えるかもしれませんが、実際はそうとも限りません。やり方しだいで、仕事の品質を高めたり、効率化したりすることは可能です。
たとえば、パソコンのスキルを高めて仕事のスピードをアップする、便利なアプリを導入して単純作業を自動化する、仕事の手順を見直してミスを減らす、などが考えられます。
業務の効率化や品質向上に向けて創意工夫を楽しみ、実際に成果が出れば、自分が楽になるだけでなく周囲からも感謝され、やりがいに繫がるでしょう。
5場合によっては裁量をもって仕事ができる
事務職の仕事はアシスタント的な業務が中心ですが、職場や経験によっては、ある程度の裁量や責任を持って業務にあたる場合もあります。たとえば、リーダー的な立場でほかの事務職へ指示を出す、チーム全体の業務効率化に向けた提案をするなどです。
より権限や責任の大きい仕事を担当することで、事務職としてのスキルアップに繫がり、より大きなやりがいも得られるでしょう。
実際に事務職として働いている人の声
マイナビキャリレーションで事務職としてデビューした先輩の体験談を紹介しています。実際に働いている人の声から事務職としての「やりがい」を知ることができるでしょう。
事務職で働く魅力
ここまで事務職の仕事の「やりがい」についてご紹介してきましたが、これ以外の面でも事務職で働く魅力はたくさんあります。
事務職のやりがいの例を見てきてもまだ「自分は事務職にやりがいを感じられるだろうか?」と不安な人も、その魅力を知れば、事務職が転職の有力な選択肢になるかもしれません。
事務職で働くうえでの3つの魅力をご紹介します。
ワークライフバランスがよく、無理なく働ける
事務職として働く最大の魅力は、仕事と私生活のバランスがとりやすいことです。事務職の仕事はオフィス内での補助的な業務が中心なので、出張や会議などで拘束されることがなく、残業もほとんどありません。
立ち仕事や肉体労働などが体力的に厳しい人、家庭の事情で不規則なシフトや長時間労働が難しい人も、安心して長く働くことができます。
専門スキルが身に付く
事務職として働く中で、ビジネスマナーやパソコンスキル、コミュニケーションスキルなど、オフィスで働くうえで必須のスキルがひと通り身に付きます。これらのスキルは、事務職としての将来的なキャリアアップはもちろん、ほかの職種に転職したとしても役に立つ万能なスキルです。
営業事務や貿易事務、医療事務など、事務職の種類によっては、より専門的な知識やスキルを身に付けることもできます。将来的により専門的な仕事を目指すための入り口としても、事務職の仕事は魅力があるのです。
ルーティンワークで安定している
もう1つの魅力は、ルーティンワークが中心で業務が安定しているということです。大抵の業務にはマニュアルやルールがあり、正解がはっきりしています。
次々と状況が変わり自分で問題を解決しなければならない、という場面は比較的少ないので、新しいことや見通しのきかない状況が苦手な人にとっても、安心して取り組める仕事です。
事務職に必要なスキル
事務職として働くのに特別な資格などは求められませんが、社会人として基本的なスキルは必要です。ここでは一般事務をはじめ、どの種類の事務職の業務にも求められる3つのスキルをご紹介します。
コミュニケーションスキル
事務職未経験の方には意外な事実かもしれませんが、事務職でもっとも重要なスキルはコミュニケーションスキルです。事務職は、ほかの社員からの依頼や指示を受けて取り組む業務が中心のため、報告や連絡、相談を日常的に行います。また、電話応対や来客応対などで、初めての相手とコミュニケーションをする機会も多くあります。
そのため、相手の話を的確に理解するとともに、伝えるべきことをわかりやすく伝えるスキルが重要です。やりとりの中で相手のニーズを汲み取って、先回りして動くことができればなおよいでしょう。
PC操作スキル
事務職の仕事にはパソコンが欠かせません。基本的なパソコンの取り扱いができ、Microsoft(マイクロソフト)のOffice(オフィス)アプリは抵抗なく使用できる程度のスキルはどこの職場でも求められます。
とくに、Excel(エクセル)はよく使われるアプリです。表の作成や、よく使う機能、基本的な関数はマスターしておくと安心でしょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
スケジューリングスキル
もう1つ大切なのは、スケジューリングスキルです。事務職の仕事では、複数の業務を並行して処理する場面も多々あります。自分の担当業務を計画的に進めていても、急に重要度の高い仕事を依頼されて臨機応変に対応しなければならないこともあります。
さまざまなタスクに対応するには、それぞれの仕事の締め切りや優先順位を考えながら、計画的に仕事を進める必要があります。普段から自分のスケジュール管理を徹底し、タスクの優先順位を意識しながら進めるとよいでしょう。
資格を取って、スキルを客観的に証明する
事務職への転職を目指してスキルを身に付けるなら、資格取得を目標にするのもよい方法です。資格取得の勉強を通して実践的なスキルが獲得でき、取得した資格は転職活動の際にあなたのスキルを客観的に証明する材料となります。
事務職におすすめの資格は、こちらの記事をご覧ください。
事務職が未経験でも転職できる可能性はある
ここまで見てきたように、事務職には多くの魅力があります。とくに女性の転職先として人気があり、未経験から正社員の事務職として転職するのはハードルが高くなりがちなのが現実です。
そこで未経験から事務職に挑戦したい方におすすめの選択肢として「無期雇用派遣」という働き方があります。一般的な登録型の派遣のような契約更新がないため、より安定して長期的に働けるのが特徴です。マイナビキャリレーションが展開する無期雇用派遣では、充実した研修やキャリアアドバイザーによるサポートを受けることもできるので、未経験からでも安心して働くことができるでしょう。
事務職を諦めていた方や、キャリアアップを目指したい方も、ぜひご応募ください。
\ 未経験から事務職にチャレンジできる /
よくある質問
最後に、事務職のやりがいについて、転職希望者の方からよくある質問と、キャリアアドバイザーからの回答をご紹介します。
Q.1事務職で実際に働かれている方はどんなことをやりがいに感じていますか?
実際にマイナビキャリレーションの無期雇用派遣で事務職として働いている方に話を聞くと、主に以下のようなことが「仕事のやりがい」としてあがってきます。
- 上司や同僚、取引先から感謝の言葉をもらえたとき
- 自分の担当業務をスムーズに進められたとき
- より責任の大きい仕事を任されるようになったとき
担当する仕事内容などによって、やりがいを感じるポイントは少しずつ異なりますが、事務職として活躍している方は、おおむね自分の仕事にやりがいを感じているようです。
Q.2今までの仕事とは大きく異なるのですが、それでも事務職にやりがいは感じられるでしょうか?
業務内容は違っても、仕事の本質は「誰かの役に立つ」ということです。自分の仕事が誰にどう役立っているのかを考えながら働くことを意識すれば、きっと事務職に転職してもやりがいを感じられるはずです。
たとえばあなたがこれまで接客業で、お客様からの感謝や笑顔にやりがいを感じていたなら、事務職としてサポートする同僚や取引先を、あなたのお客様だと考えるとよいでしょう。医療や保育など、誰かのケアをする仕事だったのであれば、ケアをする対象が変わったのだと考えてみてください。
製造や管理に関する仕事だったのであれば、データ入力やファイリングを予定通りにミスなくやりとげたり、効率的な進め方を工夫したりすることにやりがいを感じるかもしれません。
誰かをサポートすることが好きなら、事務職にやりがいを感じられるはず!
事務職は、さまざまな職場で必要とされるプロフェッショナルな仕事です。向き・不向きはありますが、誰かをサポートすることが好きな人、自分が前面に出て目立つよりも裏方としてチームを支えたい人、コツコツと細かい作業をするのが得意な人などは、きっとやりがいを感じられるはずです。
この記事を読んで、事務職にやりがいが感じられそうだと思った人は、ぜひチャレンジしてみてください。自分が事務職に向いているかどうか自信がない人は、こちらの記事も参考にしてください。
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