【すぐに使える例文つき】人事事務の志望動機作成の重要ポイントを解説
人事事務は企業の人事と労務を管理する人事部において、重要な業務のサポートを行う仕事です。また、従業員と企業を繋ぎ、従業員が安心して働ける職場づくりにも大きく関わるため、やりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。
そんな人事事務として企業に応募する際、どのような志望動機を作成すればよいのでしょうか。人事事務の仕事内容とあわせて、志望動機で重要な3つのポイントやすぐに使える志望動機の例文を紹介します。
目次
人事事務とは？まずは仕事内容を理解しよう
志望動機を作成する前に、まず人事事務の仕事内容を知り、どんなことができると志望動機に繋がるのか考えましょう。
人事事務とは、企業の人事や労務に関する人事部の業務全般のサポートを行う仕事です。
人事部では、自社にマッチする人材を確保・育成し、従業員の適性にあわせて配置したり、従業員が活躍しやすい職場づくりを行います。また、従業員の給与支払いなど労務に関する業務も行います。人事事務はそれらの業務に必要な書類作成や手続き業務などを通してサポートを行います。
人事事務の業務は、以下の人事部の主な業務のサポートをすることです。
-
- 人事企画
-
- 採用・雇用
-
- 労務管理
-
- 教育・育成
-
- 制度・環境の整備
このように人事事務の仕事内容を理解することで、志望動機を書く際に採用担当者がどんなスキルや経験がある人を評価するかがわかることでしょう。
人事事務の志望動機でおさえておきたい3つのこと
人事事務の仕事に就くために、特別な資格は必要ありません。しかし、企業の人事・労務に深く関わる人事事務の適性があるかどうかの判断材料として、志望動機では保有スキルや人間性をチェックされることが多いです。そのため人事事務の志望動機をまとめる際は、次のスキルや強みについて、しっかりおさえておきましょう。
社員と円滑にコミュニケーションを取れること
人事事務には、さまざまな年代・ポジションの人と円滑な関係を築ける高度なコミュニケーションスキルが求められます。
人事事務の仕事では、給与や福利厚生などの従業員に深く関わる労務管理業務や環境整備業務、採用希望者と深く関わる採用業務など、さまざまな年代の相手に対して正しい情報を提供・説明する機会も少なくありません。その際に、どんな相手でも円滑に意思疎通を図ることができ、良好な人間関係を築ける高いコミュニケーションスキルは大いに役立ちます。
接客業や営業の経験があるなど、その状況や相手に合わせて柔軟に対応できる力や状況判断力に自信があるならば、志望動機でしっかりアピールしましょう。
人事に関する機密情報を徹底して守れること（守秘義務）
人事事務の志望動機では、守秘義務を徹底できる誠実さや真面目さも重視されます。
人事事務は、勤怠状況や給与、評価、病歴など従業員の重要な個人情報・秘密の部分に関わるだけでなく、企業の人事戦略という重要部分にも関わる仕事です。業務上知り得た機密情報を守れることは人事事務に携わる者として不可欠な適性です。志望動機でも「守秘義務を守り通せる人物か」という観点で厳しくチェックされます。
そのため、志望動機では、口が堅い、約束を絶対に守る、余計なことは話さないなど誠実さや実直さをアピールしましょう。
社内で使用するソフトの操作などPCスキルがあること
人事事務は、人事・労務に関する業務をパソコンを使って行うことも多いため、ある程度のパソコン スキルが必要です。
Word（ワード）、Excel（エクセル）、Power Point（パワーポイント）は使えたほうがよいでしょう。また、給与計算・支払業務で使う専用ソフトも使えることが重要です。パソコンを使えるだけでなく、速く正確に入力するスキルや適切に処理するスキルも欠かせません。
これまでの職務で細かいデータ入力や資料作成業務を担当していた経験を挙げ、注意深さやミスの少なさ、業務スピードの速さを強調すると効果的です。
すぐ使える志望動機の例文
次に、人事事務の志望動機の例文を経験者・未経験者別に4つ紹介します。上記の重要ポイントをおさえて作成することで、採用担当者に刺さる志望動機となります。
経験者向け/自身の経験とスキルをアピールした例文
私が貴社の人事事務を志望する理由は、前職の食品会社で培った人事事務のスキルを活かして貴社の成長に役立てられると考えたためです。
これまで人事採用業務と教育業務を主に担当しており、自社の成長に貢献する人材の採用や、採用した新入社員の入社後のサポートに加え、管理職の研修のサポートを行ってきました。新入社員から管理職まで幅広い年代の方と関わるのはとても楽しく学ぶことも多く、やればやるほど人事の仕事にやりがいと魅力を感じるようになりました。
組織の拡大を進めている貴社であれば、これまで培ってきた私の経験を生かして、もっと多くの人材採用や教育に関わることができると思い、貴社を志望いたしました。
経験者向け/コミュニケーションスキルをアピールした例文
私はこれまで人事部門にて社員の給与計算や社会保険、福利厚生や年末調整など労務の業務に3年携わってきました。新入社員から上層部までさまざまなポジションの社員と接する機会も少なくありませんでした。その際、学生時代に老舗旅館でのバイト経験で培ったコミュニケーション力や柔軟性の高さを生かして対応したことで、世代やポジションを問わず「話しやすい」「わかりやすい」と言われることも多かったです。どんな相手でも業務を円滑に進められるスキルは上司からも評価されています。
貴社でも前職の経験やスキルを生かし、周りの方と積極的にコミュニケーションを取りながら、人事業務を通して貴社に貢献していきたいです。
未経験者向け/人事事務を志した理由をアピールした例文
私はこれまで小売店での販売スタッフとして5年働いてきました。3年目には新入社員の教育なども任されるようになりました。しかし、企業の研修制度や教育制度が十分でなかったために大変なことも多く、人材も育ちにくかったことから、企業における人材育成に関する施策の重要性を強く感じました。また、労働環境や労務に関する相談もよく持ちかけられ、従業員が快適に働くために人事事務がいかに大事な仕事であるかも痛感いたしました。
そこで、しっかりとした人事戦略・人材育成等を行っていると評価の高い貴社において、これまでの業務で得た経験を生かして、社員と会社をしっかり結べる人事事務として働きたいと思い、貴社を志望いたしました。
未経験者向け/他事務の経験をアピールした例文
前職ではメーカーの営業事務として、営業スタッフの業務がスムーズに進められるようにわかりやすい資料作成やていねいな来客対応など、さまざまな業務を行っていました。企業の売上に貢献できる営業事務の仕事にもやりがいを感じていましたが、会社への申請業務などの仕事を行っているうちにスタッフが安心して働けるようにスタッフと会社を繋ぐ人事業務により魅力を感じるようになりました。
これまで人事事務の仕事の経験はありませんが、営業事務の業務で培ったパソコンスキルやコミュニケーションスキルを生かして、貴社に貢献したいと思います。
志望動機に関するよくある質問
最後に、志望動機に関するよくある質問について解説します。
Q.1事務職の実務経験がなくても、人事事務へのチャレンジはできるのでしょうか？
Q.2採用担当者は志望動機のどんなところを気にしていますか？
人事事務の仕事とのマッチ度や適性をチェックするために、志望動機の以下の点を気にしています。
-
- 記載内容が具体的か？
-
- 人事事務への理解があるか？
-
- 福利厚生や賃金など条件面にこだわりすぎていないか？
人事事務は、コミュニケーションスキル、パソコンスキルが求められる職種です。また、個人情報や会社の重要な戦略にも関わることになるため、守秘義務を守れる人間性も重視します。
そのため、採用担当者は、それらのことが志望動機から伝わってくるか、「総じて採用するメリットがあるか？」といった点をチェックします。
これらのポイントをおさえ、採用担当者が強く興味を持ってくれる志望動機を作成しましょう。
採用担当者が目を留める志望動機を作成して人事事務としてのキャリアをスタートしましょう
人事事務は、従業員と企業の間を取り持ち、従業員が気持ちよく働いて成長できる環境を整える重要な仕事です。従業員が安心して働くことができる企業は安定し、有望な人材も集まりやすくなり、ひいては売上アップや企業規模の拡大など発展にも繋がるため、人事事務は縁の下の力持ちとして企業を支える仕事と言っても過言ではありません。
そんな人事事務の仕事に就くためには、採用担当者の目に留まる魅力的な志望動機を作ることが重要です。人事事務の志望動機でおさえておきたい3つのこと「１社員と円滑にコミュニケーションを取れること２人事に関する機密情報を徹底して守れること（守秘義務）３社内で使用するソフトの操作などPCスキルがあること」をおさえて、自分だからこそ作れるアピール力の高い志望動機を作成しましょう。
人事事務として働くことを希望しているなら、ぜひマイナビキャリレーションにご応募ください。マイナビキャリレーションでは、人事事務の業務に欠かせないビジネスマナーやコミュニケーションスキル、パソコンスキルについての研修も用意しています。人事事務の仕事に興味を持ったなら、「未経験だから」「スキルが不安だから」と諦めず、ぜひマイナビキャリレーションを活用して人事事務の仕事にチャレンジしましょう。
＼ 未経験から人事事務にチャレンジできる ／
