【事務職はやめとけ?】知っておきたい現実と、活躍するためのヒント

事務職への転職や就職を目指している人は、周囲から「事務職はやめとけ」と言われることがよくあります。事務職は働きやすいイメージから人気の高い仕事ですが、なぜ事務職に就くことに反対されてしまうのでしょうか。
この記事では、「事務職はやめとけ」と言われる理由として考えられる事務職のデメリットと、事務職に就くメリット、事務職として活躍するために知っておきたいことをご紹介します。
目次
事務職は「やめとけ」と言われる5つの理由(デメリット)
事務職は「残業が少なくワークライフバランスを確保しやすい」「特別な資格が必要ない」など、比較的楽な仕事というイメージを持たれやすい職種ですが、決して楽なことばかりではありません。とくに、もともと事務職に向いていない人にとっては、ほかの職種より辛い、難しいと感じられる場合もあります。
ここでは、事務職は「やめとけ」と言われる5つの理由について解説します。
1人間関係に気を遣う
事務職はチームの中でほかの社員のサポートをすることが多く、人間関係に気を遣います。スムーズな業務遂行のためには、コミュニケーションのタイミングや優先順位、伝え方などが重要だからです。
どこの組織にも大抵は、役職や肩書だけでは判断できない複雑な力関係や、暗黙のルールが存在するものです。それらを尊重せずに業務を進めると、どれだけ指示通り・マニュアル通りであってもうまくいかないばかりか、誰かの機嫌を損ねて職場内にあなたの居場所がなくなってしまう恐れもあります。
こういった人間関係への細かい配慮が苦手な人にとっては、事務職は難しい仕事です。この事実が「やめとけ」に繋がるデメリットの1つと考えられます。
2肩こりなど、疲労がたまりやすい
事務職はデスクワークが中心なので楽だと思われがちですが、同じ姿勢が続くため、かえって身体に負担がかかる場合もあります。
デスクワークによって引き起こされる身体の不調として代表的なものは、眼精疲労、肩こり、腰痛、足のむくみなどです。また、筋力の低下、代謝の低下が生活習慣病のリスクを高めたり、メンタルヘルスに悪影響を及ぼしたりする場合もあります。
デスクワークによる身体の不調を経験した人なら、事務職を目指す人に「やめとけ」と言いたくなるかもしれません。
3業務内容がルーティンワーク中心
事務職の仕事は書類作成やファイリング、データ入力などのルーティンワークが中心です。集中力が求められる細かい仕事を、ミスなくスピーディーに処理することが求められます。
得意な人には楽な仕事でも、飽きっぽくて常に刺激を求めるタイプの人には苦行となります。また、ミスはないのが当たり前で、業務の評価は主に減点制のため、目に見える「成果」や「評価」がないとモチベーションが上がらない人はやりがいが感じられないかもしれません。
こういった業務内容の特徴も、「やめとけ」に繋がっている可能性があります。
4分野によっては専門的な知識も必要
事務職は、基本的に特別な資格は求められず、最低限のPCスキルやビジネスマナーがあれば応募できるケースが大半です。しかし事務職の種類によっては、実務に専門的な知識が必要とされる場合もあります。
たとえば貿易事務は、アシスタント的な仕事ではなく実務の最前線を担う仕事です。そのため、貿易実務に関する知識や、英語の書類を扱うための語学力が求められます。また医療事務の場合、代表的な業務である「レセプト業務」には医療や保険に関する専門知識が求められます。
応募する事務職に対して、あなたの知識やスキルが不足している場合は、周囲から「やめとけ」と言われてしまうこともあるでしょう。
5仕事がAIに奪われるかもしれない
事務職の業務の多くを占めるルーティンワークは、AIが得意とする分野です。そのため、将来的に事務職の仕事がAIに奪われてしまうという理由で、「事務職はやめとけ」と言う人もいます。
事務職という職種自体がなくならなくても、今後業務内容が変化し、必要な人数も減っていく可能性はあるでしょう。こういった先行きの不透明さも、「やめとけ」というアドバイスに繋がっていると考えられます。
デメリットをカバーする、事務職の魅力(メリット)とは?
ここまで、「事務職はやめとけ」と言われる理由を5つご紹介してきました。しかし、事務職は決してデメリットしかない仕事ではありません。もしあなたが事務職に興味があり、自分が事務職に向いていると思うのであれば、デメリットとメリットの両方に目を向けて判断することをおすすめします。
ここからは、事務職を目指すべき理由となる、事務職の魅力についてご紹介していきます。
1コミュニケーション能力があがる
仕事を通じてコミュニケーション能力が磨かれることは、事務職の大きなメリットです。
事務職の仕事においてコミュニケーションをとる相手は、事務職の種類や職場によっても変わりますが、同じチーム内の人とは日常的に報告や連絡、相談などのやりとりをします。他部署の人に確認や連絡をする、電話応対や来客応対で社外の人と接するなどの機会もあります。
社内外の人とのやりとりを通じて、基本的なビジネスマナーはもちろんのこと、感じのよい話し方や、こまやかな気配りなどが身に付きます。これらのコミュニケーションスキルは、将来的にどのような仕事に就いても役立つものです。
2着実に業務をこなせば評価される
与えられた業務を着実にこなせば、業務量に応じた評価が得られるのも事務職のメリットです。
企画や営業の仕事は、仕事の成果に運も関係するので、努力が必ず成果に結びつくとは限りません。運よく大きな成果が得られることもあれば、投入した時間や労力に見合った評価が得られないこともあるでしょう。
一方で事務職は、努力の成果が評価に繋がりやすい仕事です。業務に習熟してスピードや質が上がり、より多くの業務を正確にこなすことができれば、正当な評価を得ることができるのです。
3パソコンスキルが身に付く
事務職の仕事にパソコンは必須です。日々仕事でパソコンを使用する中で、パソコンスキルがアップするのも、事務職の大きなメリットです。
仕事を始めたときは基礎レベルの操作スキルしかなくても、実際の仕事ではWord(ワード)で書式設定機能を使って文書を作ったり、Excel(エクセル)にデータを入力し、関数を使って表計算をしたりと、さまざまなソフトや機能を使う必要が出てきます。ほかにも、営業管理システムやグループウェアなど、業務に使うソフトは会社によってさまざまです。
業務を通じてパソコンスキルを高めることができれば、人材としてのあなたの市場価値が上がり、より条件のよい仕事への転職も夢ではないかもしれません。
4中長期的に無理のないキャリア形成ができる
無理なく長期にわたって働き続けることができる点も、事務職のメリットです。
事務職以外の仕事では、シフト勤務で生活が不規則、力仕事が多い、出張が多い、売り上げノルマなどのプレッシャーがあるなど、体力的・精神的な負荷の高いものもあります。こういった働き方は、若い頃はこなせても年齢とともにきつくなる場合があります。とくに女性は出産などのライフイベントによって、それまでと同じペースでは働けなくなる場合もあるでしょう。
事務職の多くは、体力仕事ではなく、残業もほとんどありません。仕事と私生活のバランスがとりやすいため、中長期的なキャリア形成ができるのです。
\ 未経験から事務職にチャレンジできる /
将来的に活躍できる事務職になるために意識したいこと
事務職は「やめとけ」という声もあるものの、実はその声を覆すようなメリットもあることがおわかりいただけたでしょうか。
事務職は特別な資格が必要なく、未経験からでもチャレンジできますが、人気が高く競争率の高い仕事でもあります。事務職として活躍するためには、それなりの心構えや努力も必要です。事務職としてキャリアを築いていきたい人は、以下の2点を実践してみてください。
社内でのアンテナを高く持つ
1つ目は、周囲の状況に目を配り、自分がすべきことをいち早くキャッチできるようになることです。
常に受け身で指示待ちの姿勢でいては、一人前の事務職にはなれません。周囲をよく観察し、積極的にコミュニケーションを取りながら、いま周囲の仕事がどのように動いていて、誰がどんなサポートを必要としているのか、職場の状況を把握しましょう。
そうすれば、自分に求められている役割は何で、どんなスキルが必要なのか、自分が職場に対してどのような面で貢献できそうかが見えてきます。たとえば、新しいソフトが導入される予定があれば、使い方を調べておくなど必要なアクションをとっておけば、新しい環境にもすぐ順応することができます。
常にアンテナを高く、主体的に動くことで、会社に必要な人材として成長できるはずです。
柔軟な対応ができるよう準備しておく
ルーティンワークが中心の事務職ですが、電話応対や来客応対など、社外の人とコミュニケーションをとる機会も少なくありません。また、他部署からの依頼や相談、職場のトラブル対応など、予想外の業務が発生する場合もあります。
こういった場面では、必要に応じて質問をしながら相手の意図や要望を把握することが求められます。そのうえで、適切な相手に取り次ぐ、場合によっては直接交渉する、お断りするなどの対応が必要になる場合もあります。
臨機応変な対応ができるようになるために、日頃から職場の人の仕事内容やスケジュール、他部署や取引先との関係性などを把握しておくとともに、コミュニケーションスキルを磨いておきましょう。
実際に事務職に転職した人の声
事務職は、本当に「やめとけ」と言われるような仕事なのでしょうか。たまたま事務職に適性のない人が事務職になってしまったら「やめておけばよかった」と後悔することもあるかもしれません。しかしそれ以上に、「事務職に転職してよかった」と思っている人が大勢いるのも事実です。
ここでは、無期雇用派遣サービスのマイナビキャリレーションで事務職に転職した人の、リアルな声をご紹介します。
仕事の充実感と、やりたいことのための時間的余裕の両方を手に入れました
Kさん(営業職→事務職)
前職では新規開拓営業を担当。同じ業界の中で、事務職として転職しました。前職で事務の部署とやり取りする中で自分も事務の仕事に興味を持ったのがきっかけです。
営業職として働いていた頃は、数字としての結果を出さなければならなかったため、先の見えない不安がありました。事務職として転職した今は、営業の経験を生かしながら、気持ちのよい職場で充実感を持って仕事ができています。
また、仕事のあとにプライベートを楽しむ余裕もあります。事務職は、仕事のほかに何かやりたいことがある人には特におすすめだと思います。
異業種から転職。プライベートの時間を確保しながら順調にキャリアアップ中
Nさん(幼稚園教諭→事務職)
教育系の仕事から事務職に転職しました。前職は子どもにかかわる仕事でとてもやりがいを感じていたのですが、残業や休日出勤が多く、家でも準備をしないと間に合わない状態でした。プライベートの時間を確保したいと思い、転職を決めました。
まったくの未経験だったのでアピールポイントに悩みましたが、マイナビキャリレーションのキャリアアドバイザー(CA)に相談し、前職の業務の中から事務に生かせる経験をアピールした結果、経理事務の仕事が決まりました。最初は経理の専門用語がわからなかったり、Excelが苦手だったりして不安もありましたが、職場の方が1対1でサポートしてくださり、CAさんにもアドバイスやフィードバックをいただきながら頑張っています。
最近では仕事を任せてもらえることも増え、経理の仕事が楽しくなってきました。今後は簿記の資格取得に向けて勉強し、専門知識をつけていきたいと考えています。
よくある質問
最後に、事務職への転職希望者からよくある質問と、キャリアアドバイザーからの回答をご紹介します。
Q.1電話対応が苦手です。事務職はやめておいたほうがいいですか?
事務職をあきらめる必要はありません。事務職の仕事は電話応対だけではないので、ほかに得意とする業務があれば、事務職として活躍できる可能性は十分にあります。
また、電話応対に苦手意識があるなら、基本マナーを確認し、台本を書いて練習するなど、慣れる努力をしてみましょう。実際に電話に出たときに、どうしても言葉が出てこない、相手に話が通じないなど困ったときには、対応をほかの人に代わってもらう手もあります。最初は不安かもしれませんが、場数を踏めばきっと落ち着いて話せるようになるはずです。
Q.2事務職の仕事は将来的にAIにとって代わられてしまうのですか?
事務職が担当する仕事の中で、データ入力や書類の処理、問い合わせ対応など、マニュアル化できる比較的単純な作業は、AIによる自動化が進んでいく可能性があります。
しかし、作業だけが事務職の仕事ではありません。周囲の状況をよく見てニーズを把握し先回りして動く、職場の人間関係や部署間の利害関係に配慮してコミュニケーションする、といったことはAIには難しい仕事です。そのため、今後の事務職では、指示されたことをこなすだけでなく、こまやかな気配りをしながら職場の潤滑油として立ち回れるような能力が、いっそう重要になるかもしれません。
仕事の中身が変化していく可能性はありますが、事務職という職種が完全になくなることはおそらくないでしょう。
Q.3未経験からでも事務職は目指せますか?
未経験でも事務職は目指せます。先ほど体験談もご紹介しましたが、マイナビキャリレーションでは未経験から事務職に転職した人が多数存在します。
未経験からの転職では、応募時のアピールポイントや、パソコンなどのスキルに不安がある方もいるかもしれません。マイナビキャリレーションの無期雇用派遣制度なら、専属のCAが相談に乗ってくれて、足りないスキルがあれば入社前に研修でカバーすることができるなど、サポートが充実しているので安心です。事務職としてキャリア構築の第一歩におすすめの働き方です。
一部に「やめとけ」という声があっても、事務職は魅力的な仕事
事務職は「やめとけ」という意見の背景にある理由はさまざまです。その人自身が事務職を選んだが向いていなかった、周囲に事務職を選んで失敗した人がいるなど、言っている本人はたいてい善意からアドバイスをしています。
しかし、そのアドバイスがあなたに合うかどうかはわかりません。あなた自身は事務職のどんなところに魅力を感じていて、なぜ事務職になりたいのか、もう一度よく考えてみてください。事務職になりたい気持ちが「やめとけ」の意見を上回るのであれば、自信をもって事務職を目指しましょう。
\ 未経験から事務職にチャレンジできる /