【すぐに使える例文つき】学校事務の志望動機作成の重要ポイントを解説

学校事務として働くためには、仕事内容を十分に理解すると同時に、この職種に求められるスキルを磨くこと、さらに採用担当者に高く評価される志望動機を作成することが重要です。
そこでこの記事では、学校事務の仕事内容のほか、志望動機で重要な3つのポイント、採用担当者に響くすぐに使える志望動機の例文を経験者・未経験者別に紹介します。
目次
学校事務とは?まずは仕事内容を理解しよう
学校事務とは、小中学校、高校、大学、専門学校などといった学校法人、もしくは教育機関で働く事務職です。授業のサポート等は行わず、生徒や教員が学校生活を過ごしやすいように環境を整える業務を行います。
学校事務は、公立と私立によって必要な資格が異なります。公立の小学校・中学校・高等学校の学校事務員は公務員扱いであるため公務員試験の合格が必須ですが、私立の学校事務員は学校が独自で採用することになります。
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- 公立の学校:公務員扱い・公務員試験の合格が必須・都道府県ごとの採用(数年に一度の異動あり)
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- 私立の学校:学校独自の採用
学校事務の仕事は多岐にわたります。
庶務事務 | ・ 来校者の窓口対応や電話・メール対応
・ 学生証や各種証明書の発行 ・ 設備の修理や管理 ・ 保護者や地域の方の窓口となる ・ 児童・生徒・学生・保護者向けの学校広報 ・ 防災・衛生管理 ・ 奨学金の申請受付け・手続き ・ 住居やアルバイトの紹介 ・ 就職活動支援 |
人事労務事務 | ・ 教員の事務管理や給与の計算・支給事務
・ 出張時の旅費の精算 ・ 児童・生徒・学生の学籍管理 ・ 福利厚生に関する手続き |
教務事務 | ・ 入学や卒業、転学などの手続き
・ 教材の手配 ・ 児童・生徒・学生の募集 ・ 入試、就職、進学に関する事務 |
会計事務 | ・ 学校の予算の管理
・ 各種備品の購入代金の支払い ・ 授業料や給食費の徴収事務 ・ 支払先の専門業者とのやりとり ・ 入出金伝票の処理 ・ 決算資料の作成補助 |
学校事務の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
学校事務の志望動機で重要な3つのこと

私立の学校事務は資格がなくても働ける職種ですが、仕事に対する適性を判断するために志望動機で次の3つのスキルをチェックされます。採用時に重視されるポイントを確実にクリアして、採用担当者に好印象を与えましょう。
学生、教員、保護者、地域住民と円滑にコミュニケーションを取れること
学校事務は事務能力に加えて高いコミュニケーションスキルを求められる仕事です。
まだ幼い児童から思春期を迎えた児童まで、幅広い年齢の児童の対応を行わなければなりません。一人ひとりの年齢や個性、事情に合わせて柔軟な対応を考え、適切な関係を築くことができる高いコミュニケーションスキルは高く評価されます。
また、学校事務は、教員、他部署の職員との連携だけでなく、生徒・学生の保護者や地域住民への対応も担います。あらゆる人と良好な関係を築ける高いコミュニケーションがあるかどうかは重要なチェックポイントとなるため、接客業や販売業、クレーム処理など人と接する仕事の経験などがあれば志望動機で強調しましょう。
学生行事、教員両者のスケジュールを管理する能力
学校事務には、高いレベルのスケジュール管理能力が求められます。
運動会や遠足、授業参観、入学・卒業など学校行事は多く、それらに関する手続きや書類作成などはすべて学校事務が取りまとめることになります。さまざまな行事をスムーズに進めていけるよう、スケジュールに沿って計画を立てて効率よくまとめるスキルが欠かせません。
また、教員は授業や学生対応、部活などで多忙な方が多く、労務や経理等で必要な書類の提出期限を守りづらいことも多いようです。教員に余裕を持って声がけをし、期日に間に合うようにサポートするのも学校事務の重要な業務です。
学内で使用するソフト操作などのPCスキル
学校事務にもパソコンスキルがあることは必須となっています。学校内外向けの書類作成や学生の管理、経理処理や労務管理などは、すべてパソコンで管理・把握することになるため、文書作成ソフトのWord(ワード)、計算処理ソフトのExcel(エクセル)、プレゼンテーションソフトのPowerPoint(パワーポイント)などを使いこなせるスキルが欠かせません。
ほかにも教育現場ではさまざまなソフトが導入されています。
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- 学校行事や教職員のスケジュールを把握するためのスケジュール管理ソフト
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- 課題の受け渡しや管理を行うGoogle Classroom(クラスルーム)
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- オンライン授業に関するGoogle Meet(ミート)
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- アンケートを行うGoogle フォーム
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- 情報共有に使われることが多いGoogle Document(ドキュメント)/Spread Sheet(スプレッド シート)
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- 近年の授業のIT化による各種学習支援ソフト
児童・生徒・学生側は使い慣れており難なく利用できる人も多いのですが、教員の中には、まだうまく使いこなせない人もいるため、サポートができる人は重宝されます。
すぐ使える学校事務の志望動機の例文

学校事務の志望動機の例文を経験者・未経験者別に4つ紹介します。自分の経験やスキルに加えて上、記の3つの重要ポイントをおさえることで、採用担当者が魅力を感じる志望動機を作成することができます。
経験者向け/自身の経験とスキルをアピールした例文
3年間、高校の学校事務の経験があります。学校事務の人数が少なかったため、庶務や人事労務、教務、会計などさまざまな学校事務の仕事に携わることができ、多くの経験やスキルを積むことができました。特に、学生が楽しく過ごせる環境づくりには力を入れていました。また、年々増える学生同士のトラブルや保護者や地域の方の対応では、相手の立場を尊重しながら話をじっくり聞いて解決策を提案することで、大きな問題に発展することなくまとめられたことが自信となっています。
私が貴校を志望した理由は、高校という人生に大きな影響を与えるステージで、学生の自主性や希望を重んじつつ学生の決めた目標に向かってしっかりとバックアップするという指導方針に共感したからです。私がこれまで培ったスキルを生かして頑張る学生を環境面でも支えたいと考えています。
経験者向け/コミュニケーションスキルをアピールした例文
私は私立中学校の学校事務として2年働いています。子供の周りには親や教員など多くの大人がいますが、距離が近いからこそ話せないことも多いため、悩みを持った児童が気軽に話せる相手となれるようにいつも笑顔で子供たちと接してきました。実際、児童から相談を持ちかけられることも多く、担当教員と連携して解決したケースも少なくありません。
現在勤めている学校はとても環境のよい職場ですが、小規模であるため、さらに多くの児童と接して力になりたいと思うようになりました。地域内外からの評判もよく、笑顔で通う児童が多い貴校であれば、さらに多くの児童に向き合い、これまでに培ったコミュニケーションスキルを生かして貢献できると思い、志望しました。
未経験者向け/学校事務を志した理由をアピールした例文
私は兄弟姉妹が多く、小さい頃から弟や妹たちのお世話をしてきました。子供と接するのが大好きで、学生のときには児童館でアルバイトをしており、さらに子供と接する楽しさや面白さを実感しました。またその職場には尊敬できる先輩がおり、子供同士のトラブルや保護者のクレーム等、どんなトラブルもていねいに向き合って解決し、子供や保護者を笑顔にしてしまう姿を見て、子供や保護者と関わる仕事の大切さを改めて学ぶことができました。
その経験から、学校で過ごす子供たちの環境を整える学校事務の仕事に興味を持つようになりました。これまで学校事務の経験はありませんが、自分の兄弟姉妹との関わりや学生時のバイトで得た経験や柔軟な対応力を生かして、生徒や保護者、教員の方たちに信頼してもらえる学校事務として貢献したいと考え、貴校を志望しました。
未経験者向け/他事務の経験をアピールした例文
私はこれまで営業事務として3年間勤務していました。忙しい営業スタッフにかわり、必要な書類作成・書類整理やデータ入力、スケジュール管理、電話対応・来客受付など、さまざまな業務を担ってきました。仕事の正確さと処理スピードの速さは営業スタッフに高く評価され、現在は4人の営業スタッフのサポートを担当しております。
営業事務の仕事も企業の売上に貢献できるやりがいのある仕事ですが、去年、子供の学校でトラブルがあり、長期化すると思っていた問題を担任と学校事務の方がスムーズに解決してくださいました。特に学校事務の方とやり取りをしているうちに、自分も子供に接して楽しくて安全な学校づくりをサポートできる仕事に携わりたいと思うようになりました。
私は学校事務は未経験ですが、営業事務で培ったパソコンスキルや会計関連の知識、スケジュール管理スキル、接客マナーは学校事務員の仕事に役立つと思っています。これらのスキルを生かして貢献したいと思い、志望しました。
学校事務の志望動機に関するよくある質問
最後に、学校事務の志望動機に関するよくある質問について解説します。
Q.1事務職の実務経験がなくても、学校事務へのチャレンジはできるのでしょうか?
学校事務の仕事は、これまでに事務職の経験がなくてもチャレンジできます。
接客スキルやパソコンスキルなど、学校事務にも通じるスキルがあれば、その点も評価されるのでアピールしましょう。また、学校事務の業務全般で必要なパソコンスキルを証明する「MOS資格」を持っていると高評価を得られます。さらに、会計業務に役立つ「日商簿記」など経理や会計処理ができることを証明する資格の保有は、採用時に好印象を持たれやすいので取得しておくとよいでしょう。
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Q.2採用担当者は志望動機のどんなところを気にしていますか?
学校事務は、一般的な事務と比べて、さまざまな年齢・立場の人と円滑な人間関係を築くことができる高いコミュニケーションスキル、PCスキルなどが求められる職種です。また、会計や労務に関する知識や理解も求められます。
そのため、採用担当者は業務や学校とミスマッチを防ぐため、志望動機では主に以下の点をチェックしています。
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- 記載内容が具体的か?
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- 学校事務への理解があるか?
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- 福利厚生や賃金など条件面にこだわりすぎていないか?
採用担当者は、志望動機を見て「総じて採用するメリットがあるか?」を判断します。学校事務の志望動機を作成するときは、これらのポイントを意識しながら組み立てていきましょう。
採用担当者が魅力を感じる志望動機を作成して学校事務としてのキャリアをスタートしましょう
私立の場合、学校事務に資格は不要です。多くの人と円滑な関係を結ぶことができる高いコミュニケーションスキルや、PCスキル、正確な処理能力やスケジュール管理スキルがあれば、学校事務の仕事に就くことができます。今回解説した3つの重要ポイントや例文を参考に、採用担当者に刺さる志望動機を作りましょう。
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