【すぐに使える例文つき】貿易事務の志望動機の書き方と重要ポイントを解説
貿易事務は、語学力やコミュニケーションスキルを活かすことができるため、それらに自信のある人にとっては、やりがいを感じられる仕事です。
そんな貿易事務として企業に応募する際、どのような志望動機を作成するのがよいのでしょうか。この記事では、貿易事務の仕事内容や平均年収のほか、志望動機で重要な3つのポイント、経験者・未経験者別にすぐに使える志望動機の例文を紹介します。
目次
貿易事務とは?まずは仕事内容を理解しよう
貿易事務とは、貿易に関わる企業(商社やメーカー、物流など)で働き、貿易に関する事務手続きをする仕事です。
主な業務内容には以下のものがあります。
貿易事務の仕事内容
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- 輸出・輸入に関連する書類(貿易書類)の作成・内容の確認・送付
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- 輸入・輸出した商品の出荷・納入管理
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- 船や飛行機などの輸送や通関等の手配
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- 取引先や輸送・通関との電話やメール対応・来客対応
貿易書類は外国語(主に英語)で書かれているため、内容を十分に理解する高い英語力に加え、商品や海外との商取引に関連する法律やルール、慣習についての深く広い知識も貿易事務の業務には必要となります。そのため、貿易事務の平均年収は約370万円程度と、事務職の平均的な金額と比較するとやや高めの水準となっています。
貿易事務の仕事に関してさらに詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
貿易事務の志望動機で重要な3つのこと
貿易事務の仕事に特別な資格は特にありません。しかし、煩雑な業務と高い専門性が求められる貿易事務の仕事に対する適性を判断するため、以下の3つは特に志望動機でチェックされることが多いです。
求められる言語を扱える語学力
貿易書類や交渉も含めて貿易の場では主に英語が使われており、英語力は強みとなります。応募条件にTOEICの点数を挙げている企業も多いため、TOEICで高得点をとっているならばしっかりアピールしましょう。貿易事務に必要な英語力は最低700点以上、できれば800点以上が望ましいとされています。さらに、語学留学などの経験もアピールポイントになります。
また、英語力だけでなく、中国語やフランス語、スペイン語など他言語を扱える語学力もあれば強調すると効果的です。
スケジュール管理能力
貿易事務には正確なスケジュール管理能力も必要です。時差はもちろんのこと、国際的な取引では多くの関係者が関わるため、進行状況を把握し、納期や約束を守ることが求められます。出荷のタイミングや書類の提出期限、輸送手段など、細かい調整が必要になることが多いため、効率的かつ迅速にスケジュールを管理できる能力が重要です。
また、突然の変更やトラブルにも柔軟に対応できることが求められます。たとえば、輸送遅延や天候の影響など、予期しない事態が発生することもあるため、柔軟に計画を見直し、関係者と連携しながら円滑に業務を進める能力が大切です。
コミュニケーション能力
貿易事務の仕事には高いコミュニケーション能力も欠かせません。貿易事務の業務では、貿易書類の作成に加えて、電話やEメール、ファックスなどを使用して取引先や港、運送業者などさまざまな関係部署、社内の営業担当者と関わる機会も多いためです。
また、言語だけでなく、文化や考え方、習慣、価値観などの異なる国の取引相手とうまく意思疎通するには、コミュニケーション能力や柔軟な対応力、交渉力も必要です。これまで営業や接客業などでさまざまな人と接する経験があり、コミュニケーションスキルや柔軟性に自信を持っていれば、志望動機で強調しましょう。
すぐ使える志望動機の例文
次に、経験者・未経験者別に貿易事務の志望動機の例文を4つ紹介します。自分の経験と強みを活かしつつ、上記の3つの重要ポイントをおさえて作成することで、採用担当者に刺さる志望動機となることでしょう。
経験者向け/自身の経験とスキルをアピールした例文
私が貴社の貿易事務職を志望する理由は、前職で培ってきたスムーズな貿易事務業務を通じて、貴社の成長に貢献できると感じたためです。
私はこれまで5年間、貿易事務として働いており、主に輸出入手続きや貿易書類の作成、通関業務を担当してきました。特に、貿易書類の作成では、正確さとスピードを求められ、書類不備によるトラブルを避けるための細心の注意を払ってきました。また、輸送業者や取引先との調整業務においては、問題解決能力を活かして、納期や配送に関するトラブルを最小限に抑えることに成功しました。
これらの経験から得たスキルや知識を貴社で活かし、効率的かつスムーズな業務運営に貢献できると確信しています。貴社の貿易事務ポジションで、これまでの経験をさらに深化させるとともに、チーム全体の業務効率を向上させることに寄与したいと考えています。
経験者向け/語学力とコミュニケーション能力をアピールした例文
貿易事務として3年間、主に英語を使用した業務に携わってきました。TOEICでは800点を取得しており、英語による電話対応やメールでのやり取りには自信があります。また、取引相手との信頼関係を築くには、相手の文化や習慣への細やかな配慮と交渉力が必要であるため、海外の取引先と日常的にコミュニケーションを取る中で、異文化や価値観を尊重しながら柔軟に対応する能力を磨いてきました。
貴社での貿易事務の業務でも、語学力とコミュニケーション能力を活かして、グローバルな取引先との関係強化に貢献できると考えています。
未経験者向け/貿易事務を志した理由をアピールした例文
私は前職で国際的なプロジェクトに参加する機会を得て、国際的な取引や文化の違いに触れることができました。この経験がきっかけで、国際的な環境で仕事をすることに強く魅力を感じています。特に、海外の取引先とのやり取りを通じて、言語や文化の違いを理解しながら協力し合う大切さを実感しました。
貿易事務は、異文化間のコミュニケーション能力や柔軟な対応力が求められます。そのため、私のこれまでの経験を活かすことで、貴社に貢献できると思い、志望しました。
未経験者向け/他事務の経験をアピールした例文
前職では営業事務として3年間働き、主にデータ入力や顧客対応、納期管理などの業務を担当してきました。この経験を通じて学んだことは、細部にわたる注意力と効率的な業務管理の重要性です。特に、納期に関する調整業務では、時間管理や優先順位の付け方を身に付け、スムーズな業務進行に貢献しました。
貿易事務は未経験ではありますが、事務業務に必要な基本的なスキルや、迅速かつ正確な事務処理能力は十分に備えていると自負しています。貿易事務の知識は新たに学び、これまでの事務経験を活かしつつ、貴社に貢献したいと考えています。
志望動機に関するよくある質問
最後に、貿易事務の志望動機に関するよくある質問について解説します。
Q.1事務職の実務経験がなくても、貿易事務へのチャレンジはできるのでしょうか?
貿易事務の仕事には実務経験があることは重要です。
しかし、これまでの自分の業務を振り返り、留学や勉強で身に付けた高い語学力や営業等で培った高いコミュニケーション能力といった貿易事務にも役立つスキルや、関連領域の知識をアピールすることで、貿易事務へのチャレンジは可能です。マイナビキャリレーションでは、未経験からの事務職へのチャレンジをサポートしていますので、ぜひご利用ください。
Q.2採用担当者は志望動機のどんなところを気にしていますか?
貿易事務は、他の事務と比べて貿易に関する知識や語学力など、さまざまなスキルが求められる職種です。
そのため、採用担当者は業務や自社とのミスマッチが起こることのないよう、志望動機で主に以下の点をチェックしています。
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- 記載内容が具体的か?
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- 語学力があるか?
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- 自社の貿易業務への理解があるか?
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- 福利厚生や賃金など条件面にこだわりすぎていないか?
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- 総じて採用するメリットがあるか?
貿易事務の志望動機を作成するときは、これらのポイントを意識しながら組み立てていきましょう。
採用担当者に高いアピール力のある志望動機を作成して貿易事務としてのキャリアをスタートしましょう
貿易事務は商品の輸入・輸出の際に欠かせない仕事です。貿易に関する高い専門性や英語力、コミュニケーション能力などさまざまなスキルを駆使し、時にはイレギュラーな事態にも柔軟に対応しながら、国際ビジネスに深く関わることになります。
そんなグローバルな舞台で活躍する貿易事務の仕事に就くためには、採用担当者に刺さる志望動機を作ることが欠かせません。今回解説した3つの重要ポイントや例文を参考に、魅力的な志望動機を作成しましょう。
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