【すぐに使える例文つき】医療事務の自己PR作成のポイントと手順を解説

医療事務は女性の転職先として人気であるため、転職を成功させるには採用担当者に刺さる自己PRを作成することが重要な鍵となります。
この記事では医療事務の仕事内容や平均年収と合わせて、転職の際に採用担当者にアピールできる自己PRの作成手順や自己PRでチェックされる3つのポイント、すぐに使える自己PRの例文を解説します。
目次
医療事務の仕事内容と平均年収
自己PRを作成する前に、まずは医療事務の仕事内容を把握しておきましょう。仕事内容を理解しておくことで、どんなスキルや経験があれば、採用担当者にアピールできるか、自己PRのポイントがわかるようになるはずです。
医療事務とは病院やクリニックなどの医療機関で働く事務職のことです。業務は多岐にわたり、大きく分けると以下の業務を行います。
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- 患者の受付や支払いに携わる「受付・会計業務」
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- 患者さんと医療スタッフをスムーズに繋げる「クラーク業務」
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- 診療費用の請求の際に必要となる「レセプト(診療報酬明細書)作成業務」
医療事務の平均年収は約307万円となっています(2024年11月マイナビキャリレーション調べ)。一般的な会社の事務職とほぼ同等の数字となりますが、スキルやキャリア次第ではそれ以上の年収を得ることも可能です。
医療事務の自己PRを作る手順

医療事務の仕事内容の理解とともに、自身の能力やスキルを効果的にアピールした自己PRは採用担当者に好印象を与えます。次に採用担当者の解像度をあげる自己PRを作る手順を解説します。
手順1自分のスキルや経験の棚卸し・自己分析をする
自己PRには自分のこれまでの学歴や職歴を見直す棚卸しの作業が不可欠です。
これまでの経歴と合わせて、そのときに身に付けたことや学んだこと、取得したスキルや資格などを具体的に書き出していきましょう。たとえば、学生時代の飲食店のバイトで客同士のトラブルをうまく解決した、医療事務の窓口で来院者に笑顔で接して「会うと元気がでる」と喜ばれたなど、小さなことでもよいので印象に残っていることを挙げていくうちに、自分の強みや仕事との向き合い方なども自然とわかってきます。
未経験であっても、コミュニケーションスキルやスケジュール管理能力など医療事務の業務に関連する経験があれば書き出していきましょう。
手順2応募先で役立つことをまとめる
棚卸しを行った後は、応募先の医療機関で特に役立つことをまとめましょう。
たとえば医療施設ではパソコンを使った業務も多いため、PCスキルがあると評価されます。また、接する患者やスタッフも多いことから高いコミュニケーションスキルがあることも好印象を与えるでしょう。
小規模な医療施設では一人でさまざまな業務を担うことも多いため、受付・会計業務やクラーク業務など幅広い業務経験があることが強みとなります。高齢者向けの施設であれば、高齢者とコミュニケーションをとることに慣れていることもアピールポイントとなります。
医療事務は医療機関の規模等によって担う業務の幅や主に求められるスキルが変わるため、応募先に合わせた自分の強みをピックアップしましょう。
手順3何度も読み返したりフィードバックをもらいながら添削する
棚卸しと応募先に合わせた強みを書き出したら自己PRを作成しましょう。作成した文章を自分で何度も読み直して推敲した後、ほかの人にも読んでもらいます。自分では気づかず見逃していた間違いや意味がわかりづらい文章等、第三者視点で客観的な意見のフィードバックをもらうことで自己PRをさらにブラッシュアップすることができます。
医療事務への転職|自己PRで重視されるポイント3つ
採用担当者が応募者の自己PRの中でチェックしているポイントをおさえることで医療事務への転職の成功率を高めることができます。以下、医療事務の自己PRで重視されるポイントについて解説します。
医療事務に必要なスキルを持っているか
医療事務に必要なスキルは以下の通りです。
医療事務に求める5つのスキル
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- コミュニケーションスキル
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- PCスキル
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- 作業の正確性・スピード
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- スケジュール管理能力
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- 臨機応変な対応
医療事務には、さまざまなスキルが求められますが、特に患者やその家族、病院の医療スタッフと携わることも多いことから、どんな人とも円滑なコミュニケーションを取ることができるスキルがあると評価されます。また、レセコン(レセプトコンピューター)への入力やレセプト点検などレセプト業務をスムーズに行うには、ある程度のPCスキルや作業の正確性・スピードが求められるため、これらのスキルがあることも好印象を与えます。
カルテ準備や待合室・診察室への案内などを行うクラーク業務、毎月10日までに行わなければならないレセプト提出を日常の業務と並行してこなすレセプト業務など、予定通りに進めていくスケジュール管理能力もチェックされます。さらに、患者や家族とのコミュニケーションでは一人ひとりに寄り添うホスピタリティが求められることから、相手やシーンに合わせて適切な対応が取れる臨機応変さがあることも重視されます。
医療事務としての経験や関連する経験があるか
医療事務は受付や会計、クラーク業務、レセプト業務など医療機関固有の業務を担う仕事です。また、求められるスキルも経験によって培われるものも多いため、これまでに医療事務の経験があることは大きなアピールポイントとなります。
医療事務の経験がない場合は、接客業や一般事務など医療事務と同じくコミュニケーションスキルや事務スキルが求められる業務経験をアピールポイントとして活用しましょう。
業務に役立つ資格を保有しているか
医療事務の仕事には無資格でも就くことができます。しかし、資格があることで、業務に必要なスキルや知識を有していることを証明でき、評価を上げられる可能性もあります。
医療事務の業務に役立つ資格
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- 診療報酬請求事務能力認定試験
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- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
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- 医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)
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- 医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)
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- 医療事務検定試験
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- レセプト点検業務検定試験
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- 医事コンピュータ技能検定試験
医療事務には数十種類以上もの民間の資格があります。資格取得のために学ぶことで知識を体系的に学ぶことでスキルアップ・キャリアアップに役立つだけでなく、資格を保有していることで知識や意欲を具体的にアピールすることができます。また、収入面で優遇されることもあるため保有しておくことをおすすめします。
すぐ使える医療事務のポイント別自己PRの例文

これまで医療事務への転職時に役立つ自己PRの作成手順と、採用担当者が重視するポイントを解説してきました。ここでは、具体的に経験者・未経験者別に医療事務の自己PRの例文を紹介します
経験者向け/レセプト業務やクラーク業務をアピールした例文
私の強みは相手に合わせて柔軟に対応できる臨機応変さです。これまで2年間、中規模の病院で医療事務として働いてきましたが、特にクラーク業務では、患者だけでなくそのご家族の心情にも配慮し寄り添うことを心がけていました。突然の入院・手術で慌てているご家族の担当となったときには「あなたと話しているうちに落ち着いた」と感謝されました。
地域の中核となる貴院には日々多くの患者様・ご家族が訪れるため、ケースバイケースで柔軟な対応が求められます。私がこれまで培ったクラークの経験を生かし、患者やご家族に寄り添うクラークとして貢献したいと思います。
経験者向け/病院の雰囲気の理解をアピールした例文
私の強みは年齢を問わず、さまざまな人とすぐに打ち解けられるコミュニケーションスキルがあることです。私は老人介護施設での3年間の医療事務経験で数多くの高齢者やそのご家族、スタッフと接してきました。特に高齢者の不便や不満に対して細やかな配慮を心がけたことでご本人だけでなくご家族からも感謝されることも多かったです。
貴院は地域の住民に信頼され、お子様から高齢者まで多くの患者が訪れており、そのアットホームで温かい雰囲気に魅力を感じています。私もその一員となって、誰とも打ち解けられるスキルや目配り・気配り力を生かして、患者やそのご家族、そして貴院に貢献したいと考えています。
未経験者向け/医療事務に必要なスキルを持っていることをアピールした例文
私は医療事務の経験はありませんが、一般事務として培ったPCスキルや事務処理スキルには自信があります。前職では特にPCスキルについて、上司や同僚からも「任せておけば安心」「早くて間違いがない」と評価されていました。また、来客対応や電話対応も担当していたため、接客スキル・コミュニケーションスキルにも自信があります。
現在、医療現場でIT化が進んでおり、規模の大きな貴院でも多くのコンピューターが用いられていると伺っております。そのため、私がこれまで培ってきたPCスキルで、貴院の医療事務に即戦力として貢献できると考えています。
未経験者向け/仕事に役立つ資格を持っていることをアピールした例文
私は「医療事務検定試験」と「医事コンピュータ技能検定」の資格を取得しており、資格取得を通じて医療事務に必要な基礎知識やレセプト業務の実務スキルを学びました。
現在、医療現場での実務経験はありませんが、資格で得た知識を生かし、患者と病院を円滑に繋げる業務を通じて、病院の安定した運営に貢献できるよう努めたいと考えています。実務経験を積みながら、さらにスキルを磨き、貴院に貢献できるよう全力を尽くします。
医療事務への転職をマイナビキャリレーションがお手伝い
医療事務への転職成功のためには採用担当者が興味・関心を持つような自己PR作成が欠かせません。医療事務として転職を成功させるために、採用担当者が自己PRで確認したいと思っている3つのポイント「1医療事務に必要なスキルを持っているか2医療事務としての経験や関連する経験があるか3医療に役立つ資格を保有しているか」を自己PR作成時におさえて書くことで訴求力の高い自己PR文を作ることができます。
医療事務への転職を考えている方はマイナビキャリレーションへご相談ください。事務未経験の方向けの必須スキルの研修や実践的なシミュレーション研修で転職をサポートいたします。
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